テレビ裏収納のメリット・デメリット3選!便利だけど…赤ちゃんがいる家庭は要注意!
「注文住宅を建てるなら、絶対に後悔したくない!」
「子供がのびのび過ごせる、子育てしやすい間取りにしたい!」
家づくりを始める誰もがそう願いますよね。そして、インスタグラムなどで「おしゃれな家」をリサーチする中で、多くの人が一度は憧れるのが「テレビ裏収納」ではないでしょうか。


壁掛けテレビの裏に大容量の収納スペースを作って、リビングの生活感を全て隠す…。まさに“理想のリビング”を実現する魔法の間取りに見えるよね。

ええ、すごくスッキリしてて素敵!これなら、散らかりがちな子供のおもちゃも全部隠せるし、まさに“子育てしやすい間取り”じゃない!
僕も、そう信じていました。
「とにかくスッキリしたリビングで過ごしたい!」という一心で、我が家も1.5畳のテレビ裏収納を採用しました。
しかし、実際に3歳の息子と暮らしてみて分かったのは、この一見完璧に見える間取りには、子育て世代だからこそ直面する、見過ごせない“現実”と“後悔”の種が潜んでいるということでした。
この記事では、人気の「テレビ裏収納」を実例に、子育て世代が後悔しないためのリアルなメリットと、特に知っておくべき“致命的”とも言えるデメリットを、僕自身の体験談を交えながら全てお伝えします。
第1章:【メリット編】テレビ裏収納が“子育てしやすい間取り”と言える3つの理由
まず、なぜテレビ裏収納がこれほどまでに子育て世代に支持されるのか。その強力なメリットから見ていきましょう。
理由①:ベビーゲートで“危険”を完全封鎖できる!究極のいたずら防止策

これはね、本当に“神”だと思った。テレビ周りのストレスがゼロになるんだよ。
赤ちゃんや小さな子供にとって、テレビ周りは危険の宝庫です。
- レコーダーのディスク挿入口に、おもちゃを“収納”
- ぐちゃぐちゃの配線を、嬉々として“探検”
- テレビ台によじ登り、テレビごと“ダイブ”(←経験者は語る)
これら全てが、親にとっては悪夢ですよね。
しかし、テレビ裏収納なら、入り口に市販のベビーゲートを設置するだけで、これらの危険を完全にシャットアウトできるのです。

触られたくないルーターやゲーム機、誤飲が心配な小さなおもちゃなどを、安全な場所に隔離できる。この安心感は、何物にも代えがたい大きなメリットです。
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理由②:「扉なし収納」でコストダウンと“ポイポイ収納”を両立

収納に扉をつけないって、ズボラな私には最高なのよね。開ける→しまう→閉める、の“開け閉め”アクションがないだけで、片付けのハードルがぐっと下がるわ。
テレビ裏収納は、リビングから直接見えないため、高価な収納扉をつける必要がありません。これだけで数万円のオプション費用を削減できます。
そして、扉がないことで生まれるのが「ポイポイ収納」という最強の片付け術。リビングに散らかったおもちゃやぬいぐるみを、とりあえず全部テレビ裏に“ポイ”っと放り込むだけで、急な来客にも対応できるリセットされたリビングが一瞬で完成します。
理由③:圧迫感を抑えつつ、将来の「リビング学習収納」も確保

「1.5畳も壁を作ったら、リビングに圧迫感が出るんじゃない?」
これは当然の懸念です。しかし、設計次第で圧迫感はかなり軽減できます。
- 壁の高さを天井まで伸ばさず、170cm程度に抑える
- 窓を塞がず、光と視線が抜けるようにする
この2点を守るだけで、空間の広がりを保ちつつ、大容量の収納を確保できます。
そしてこの収納は、子供が小学生になった時の「リビング学習」の拠点としても大活躍します。
ランドセル、教科書、文房具など、散らかりがちな学用品をまとめて収納できるスペースがリビングにあるのは、非常に強力な武器になります。
第2章:【デメリット編】子育て世代が“後悔”する前に知るべき3つの注意点

…と、ここまでメリットを語ってきたけど、ここからが本題だ。特に、これから赤ちゃんが生まれる予定の家庭は、絶対に聞いてほしい。
注意点①【最重要】:赤ちゃんの成長に対応できない!“模様替えできない”という致命的欠点
これが、僕がテレビ裏収納を採用して、唯一「しまった…」と感じた、最大のデメリットです。
テレビの位置が壁に完全に固定されるため、リビングの模様替えが一切できなくなります。
「別に模様替えなんてしないし」
そう思ったあなた。“乳幼児期”のリビングのレイアウト変化を、甘く見てはいけません。

本当にそうなのよ!赤ちゃんがズリバイを始めると、安全確保のためにベビーサークルを置きたくなるでしょ?でも、テレビの位置が決まっちゃってるから「ここに置きたいのに、置けない!」ってなるの。
- ベビーサークルの最適な配置ができない
- 転倒防止のプレイマットを敷き詰めにくい
- 夜泣き対応のためのベビーベッドや布団を置くスペースが限られる
この「模様替えができない」という制約は、子供の安全と親の快適さを追求したい生後半年~2歳くらいの期間、想像以上のストレスになります。
この時期を乗り越えた我が家にとっては、もはやデメリットではありません。しかし、もし今、僕がゼロから家を建てるなら、この点を考慮して採用をためらうかもしれません。
注意点②:シンプルに、リビングが1.5畳狭くなる問題
当たり前ですが、収納スペースに1.5畳を使うので、その分リビングは狭くなります。
特に、子供が小さいうちは、おもちゃを広げたり、走り回ったり、リビングの床面積は広ければ広いほど良いと感じるもの。この1.5畳の差は、決して小さくありません。
注意点③:邪魔な“柱”が出現する可能性

▲これが我が家の後悔ポイント。「リビング 柱 邪魔」の気持ち、よく分かります…。
テレビ裏収納の壁を薄く(ふかし壁)して通路幅を確保しようとした結果、壁の強度が足りなくなり、補強のために天井まで伸びる“柱”が必要になってしまいました。
これが、思った以上に目立ち、視界のノイズになります。設計段階で構造上の問題がないか、柱が必要になる可能性はないか、必ず建築士さんに確認してください。

第3章:【深掘り解説】壁掛けテレビとテレビ裏収納の専門知識
テレビ裏収納を検討する上で、避けては通れない専門的な知識も、分かりやすく解説します。
- 壁掛けテレビ自体のメリット・デメリット
メリットは、見た目のスッキリ感と、子供がテレビを倒す心配がない安全性。デメリットは、一度付けたら位置を変えられないことと、配線処理が大変なことです。 - ごちゃつく配線を隠すための全知識
テレビ裏収納の真価は、テレビ裏の配線を完全に隠せること。新築時に、テレビと収納を繋ぐ「配線用の管(空配管)」を壁の中に仕込んでおくのが最もスマートです。 - デザインの要「エコカラット ストーングレース」について
我が家がテレビ背面に採用したのが、LIXILのエコカラットストーングレース。高級感のある石目調のデザインは、リビングを格上げしてくれますが、オプション費用は高め。ふかし壁との組み合わせは、予算とよく相談しましょう。

テレビ裏収納の具体的な寸法や配線計画、オプション費用については、こちらの記事でさらに詳しく、図面付きで解説しています。

まとめ:テレビ裏収納は、あなたの家族の“5年後、10年後”を想像して決めるべき
テレビ裏収納のメリットとデメリット、いかがでしたか?
【テレビ裏収納はこんな家庭におすすめ!】
- □ 子供がある程度大きく、今後大きな模様替えの予定がない家庭
- □ リビングの“すっきり感”を何よりも最優先したい家庭
- □ 配線やゲーム機など、生活感のあるモノをとにかく隠したい家庭
【こんな家庭は後悔するかも…】
- □ これから赤ちゃんが生まれる、家族が増える予定のある家庭
- □ 子供の成長に合わせて、柔軟にリビングのレイアウトを変えたい家庭
- □ リビングの広さを1畳でも広く確保したい家庭

「子育てしやすい間取り」に、絶対の正解はないんだ。ある家族にとっては最高の選択が、別の家族にとっては後悔の原因になることもある。

大切なのは、今の暮らしだけじゃなくて、5年後、10年後の家族の姿を想像してみることなのね。
テレビ裏収納は、上手くハマれば、リビングの散らかり問題を一掃してくれる最高の解決策です。
しかし、その一方で失う「柔軟性」も大きい。
この記事が、あなたの家族にとっての後悔しない選択の、一助となれば幸いです。
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