トランプ関税で住宅価格と建築費が高騰!?わかりやすく説明
「マイホームが欲しいのに、価格が上がりすぎて全然手が届かない…」
「頭金を貯めても、それ以上のスピードで住宅価格が値上がりしていく…」
「このままじゃ、一生家なんて買えないんじゃないか…」
毎日のように報道される住宅価格の高騰ニュースを前に、今、まさにこんな絶望的な気持ちを抱えていませんか?
その気持ち、痛いほど分かります。
何を隠そう、僕自身も数年前に家を建てましたが、もし今、同じ家を建てようとしたら、数百万円は高くなっているはずです。もし今、家づくりをスタートする立場だったら…と考えると、正直、あなたと同じように絶望していたかもしれません。
でも、諦めるのはまだ早いです。
なぜ、これほどまでに住宅価格が高騰しているのか。その仕組みと原因を正しく理解すれば、闇雲に不安がるのではなく、「今、私たちが本当にやるべきこと」が見えてきます。
この記事では、
- なぜ遠い国の「トランプ関税」が、あなたの家の値段を上げるのか?
- この異常な価格高騰はいつまで続くのか?今後、価格が下がる可能性はあるのか?
- 「もう家なんて買えない」と諦める前に、今すぐできる具体的な対策とは?
といった、あなたの最大の疑問と不安に、専門家の情報も交えながら、どこよりも分かりやすく、誠実にお答えします。
人生最大の買い物を後悔しないために、この記事があなたの羅針盤になれば幸いです。
なぜ?建築資材が高騰し、住宅価格が上がり続ける“本当の理由”

そもそも、なんでこんなに家の値段って上がり続けてるの?ちょっと異常じゃないかしら…。

うん、本当にそうだよね。実は、一つの原因だけじゃなくて、いくつかの悪い条件が“複合的”に絡み合っているんだ。その中でも、今、特に注目されているのが…
主犯は“トランプ関税”?アメリカの政策が日本の家づくりに与える影響

「トランプ関税って、アメリカのニュースでしょ?日本には関係ないんじゃ…?」
そう思うのが普通ですよね。しかし、これが巡り巡って、私たちの家の建築費に大きな影響を及ぼしているのです。
【超ざっくり解説】トランプ関税と日本の住宅価格の関係
- トランプ氏がアメリカの産業を守るため、輸入される鉄・アルミ・木材などに高い関税をかける。
- アメリカ国内の木材などが割高になり、住宅建設コストが上がる。
- アメリカ国内の住宅需要が高まると、カナダなどから木材を輸入しようとするが、それにも関税がかかるため、北米全体で木材価格が高騰する。
- 日本は家の柱や梁に使う木材の多くを北米から輸入しているため、その木材の仕入れ値が跳ね上がる。

これが、数年前に私たちを苦しめた「ウッドショック」の再来とも言える状況です。
木材だけでなく、基礎に使う鉄筋や、窓サッシに使うアルミも同様に関税の対象。
つまり、木造だろうが鉄骨だろうが、全ての家が値上がりの影響を受けるのです。
追い打ちをかける「歴史的円安」と「忍び寄る人手不足」
トランプ関税という主犯に加えて、さらに状況を悪化させる“共犯者”がいます。
- 歴史的な円安: 1ドル150円台といった円安水準では、海外から同じ1万ドルの木材を輸入するのに、以前より多くのお金(円)が必要になります。
関税で値上がりした資材を、さらに割高な円で買わされている、まさに二重苦の状態です。 - 深刻な人手不足: 建築業界では、大工さんや職人さんの高齢化・人手不足が深刻です。人が足りなければ、当然、人件費は上がります。
資材だけでなく、「家を建てる人」のコストも上昇し続けているのです。

まとめると、「海外の政策(トランプ関税)」「為替(円安)」「国内の問題(人手不足)」という複数の悪条件が同時に発生している。だからこそ、今の住宅価格高騰は、これまでにないほど深刻なんだ。
住宅価格の高騰はいつまで続く?そして、今後下がる可能性は?


原因は分かったけど、一番知りたいのは「この状況がいつまで続くのか」よ!少し待てば、また安くなる時期は来るのかしら…?
これが、家づくりを検討している全ての人が抱く、切実な疑問でしょう。
専門家の見解や、考えられるシナリオを誠実にお伝えします。
専門家の見解まとめ:「2025年以降も高止まり」が優勢か
残念ながら、多くの専門家は「今後も住宅価格は高止まり、もしくは緩やかに上昇し続ける」という見方で一致しています。
実際、大手ハウスメーカーである積水ハウスの社長は、トランプ関税の影響だけでも住宅価格が1~2%程度上昇するとの見方を示しています。
3,000万円の家なら、それだけで30~60万円の値上がりです。
これは、他の価格上昇要因を考慮しない、最低限の数字と考えるべきでしょう。
引用元:Yahooニュース”トランプ関税「住宅価格上昇1~2%」 積水ハウス26年1月期は売上高最高4・5兆円へ”
【希望的観測】もし住宅価格が下がるとしたら?考えられる3つのシナリオ

では、価格が下がる可能性は全くないのでしょうか?希望も込めて、考えられるシナリオを見てみましょう。
- 世界的な景気後退: アメリカや世界経済が不況になれば、住宅需要が減り、資材価格が下がる可能性があります。
- 急激な円高への転換: もし何らかの要因で円高が進めば、輸入資材の価格は下がります。
- ウッドショックの完全鎮静化: 世界の木材供給が安定し、需要を上回れば価格は落ち着きます。

ただし…これらのシナリオは、僕たちの給料が下がったり、日本経済全体が冷え込んだりするリスクと隣り合わせでもあるんだ。手放しでは喜べないのが難しいところだね。
【現実的視点】それでも価格が下がりにくい“構造的な問題”
希望的観測とは裏腹に、住宅価格が下がりにくい「構造的な問題」も存在します。
それは、一度上がったら下がりにくい「人件費」や、省エネ住宅に求められる高性能な建材などの「品質・環境コスト」です。
これらは、景気が変動しても価格が元に戻ることは考えにくいのです。
【結論】
大幅な価格下落は期待しにくい。「いつか安くなるかも」と待ち続ける戦略は、金利上昇などのリスクを考えると、得策とは言えない可能性が高いです。
「家が買えない…」と嘆く前に。価格高騰時代に私たちがやるべき5つの対策

原因は分かったけど、結局どうすればいいのよ…。このままじゃ、本当にマイホームなんて夢のまた夢になっちゃうわ…。

うん、絶望的な気持ちになるよね。でも、嘆いてるだけじゃ何も始まらない。実は、こんな価格高騰時代だからこそ、僕たち買い手側が賢く動くことで、乗り越える方法があるんだ。
「どうせ無理だ」と諦めてしまう前に、今、私たちにできることは何でしょうか?
ここからは、価格高騰の荒波を乗り越え、理想のマイホームを手に入れるための具体的な対策を5つ、ご紹介します。
対策①:「結局いくらかかるの?」を知る。恐怖の“総額”から目をそらさない勇気

家づくりで一番怖いのは、「知らないこと」です。
「建物本体価格2,500万円!」という広告を見て、「これならいけるかも!」と夢を見ていたら、最終的に諸費用やら何やらで500万円以上プラスになり、予算オーバーで計画が頓挫…なんて、笑えない話がゴロゴロしています。

これ、本当に“あるある”なんだよな…。僕も最初の頃は、建物本体価格しか見てなくて、後から付帯工事費とか諸費用の存在を知って血の気が引いたもん。

そうそう!外構工事とか、登記費用とか、火災保険とか…後から「これも必要です」って言われるのが一番怖いのよね。
まずは、「家を建てるための総額」を把握すること。それが全ての始まりです。
そして、もっと大事なのが、自分たちの「無理なく返済できる額」を知ること。
銀行が「ここまで貸せますよ」と言ってくれる額(=借りられる額)と、あなたが35年間、幸せに暮らしながら返していける額は全く違います。
まずは一度、お金のプロであるファイナンシャルプランナー(FP)に相談して、自分たちの「家計の体力測定」をしてもらうことを強くおすすめします。
対策②:設計の工夫で「見えないお金」を削る!100万円コストダウン術
「コストダウン」と聞くと、「壁を薄くする」「安い設備を入れる」といった、家の性能や満足度を下げる方法を想像していませんか?
それは間違いです。賢いコストダウンは、家の満足度を下げずに、設計の工夫で「見えないお金」を削ることです。

例えば、家の形。凸凹が多い複雑な形は、おしゃれに見えるけど、その分、壁や屋根の面積が増えて、材料費も人件費もどんどん上がっていくんだ。

一番コスパが良いのは、1階と2階が同じ面積のシンプルな四角い「総二階」のお家なのよね。これだけで数十万円は変わってくるって聞いたわ。


そうそう!あとは、無駄な廊下をなくすとかね。廊下って、ただ通るだけのスペースなのに、しっかり建築費はかかってる。廊下をなくせば、その分リビングを広くしたり、収納を増やしたりできるのに、建築費は安くなるんだ。
他にも、造作家具は諦めてIKEAや無印良品の家具を置く、建材のグレードにメリハリをつける(構造など後から変えられない部分にはお金をかけ、内装など後から変えられる部分はコストを抑える)といった工夫で、100万円単位のコストダウンは十分に可能です。
対策③:知らなきゃ大損!国からもらえる「補助金」を根こそぎ使い倒す
家を建てる人には、国や自治体から返済不要の「補助金」や、税金が戻ってくる「減税制度」が用意されています。
しかし、これらは「知っていて、ちゃんと申請した人」だけがもらえるお金です。

補助金って、なんか手続きが難しそうだし、自分たちが対象になるかどうかも分からないわ…。

大丈夫!そこは建築会社さんがプロだから、契約前に「私たちが使える補助金って、全部で何がありますか?」って聞くだけでいいんだよ。それで数百万円変わってくることもあるんだから、聞かなきゃ絶対に損!
- 住宅ローン減税: 年末のローン残高に応じて、所得税が戻ってくる最強の制度。
- 子育てエコホーム支援事業(旧こどもエコすまい): 省エネ性能の高い家を建てると、最大100万円もらえる。
- ZEH補助金: さらに高性能なZEH(ゼッチ)住宅なら、もっと高額な補助金も。
これらの制度を使い倒せば、建築費の高騰分をある程度カバーすることも可能です。
対策④:「高い…」と感じたら即決しない!“相見積もり”があなたを救う
同じ土地で、同じような間取りの家を建てるとしても、建築会社によって見積もり金額は平気で200~300万円、時にはそれ以上変わります。

え、なんでそんなに違うの!?って思うよね。これは、会社によって木材の仕入れルートが違ったり、得意な工法が違ったり、抱えてる職人さんの数が違ったりするからなんだ。

一社だけ見て「これが相場か…」って思い込んじゃうのが一番危険なのね。
だからこそ、必ず3社以上から見積もり(=相見積もり)を取ることが鉄則です。
面倒に感じるかもしれませんが、この一手間が、あなたの数百万円を救うかもしれません。金額だけでなく、各社の提案内容や担当者の人柄を比較することで、「本当に信頼できるパートナー」を見つけ出すことができます。
対策⑤:そのこだわり、「新築」じゃないとダメですか?
最後に、少しだけ視点を変えてみましょう。
もし、あなたが一番こだわりたいのが「駅からの距離」や「子供の学区」といった“立地”であるならば、「新築」に固執しない「中古リノベーション」という選択肢も非常に有効です。

確かに!良い土地って、なかなか出てこないもんね。中古なら、希望のエリアで見つけやすいかもしれないわ。

そうなんだ。それに、建物の骨格はそのままに、内装や設備は全部新品にできるから、新築と変わらないくらい快適に暮らせる。それでいて、総額は新築より抑えられることが多いからね。
価格が高騰している今だからこそ、「新築」という選択肢に縛られず、視野を広く持つことが、理想の暮らしへの近道になるかもしれません。
まとめ:未来は予測できない。だからこそ「今」賢く動こう

トランプ関税、円安、人手不足…。未来の住宅価格がどうなるかは、正直誰にも予測できません。
だからこそ、私たちがやるべきことはただ一つ。
「家が買えない」と嘆いて立ち止まるのではなく、正しい知識を身につけ、賢く行動を起こすことです。- STEP1: 自分たちの予算を正確に把握する
- STEP2: 複数の建築会社から話を聞き、相見積もりを取る
- STEP3: 設計の工夫や補助金で、コストを抑える方法を学ぶ
- STEP4: 新築だけでなく、中古リノベなど視野を広げてみる
一番もったいないのは、「どうせ無理だ」と諦めて、何もしないこと。
今日から情報収集を始め、一歩を踏み出せば、状況は必ず変わります。
多くのハウスメーカーや工務店が、無料の相談会や勉強会を実施しています。「今の私たちの収入で、どんな家が建てられるんだろう?」その疑問をプロにぶつけてみることから、あなたのマイホーム計画をスタートさせてみませんか?
あなたの人生最大の買い物を、後悔のない、最高の体験にするために。
この記事が、その第一歩となることを心から願っています。
あわせて読みたい!関連お役立ち記事
家づくりには、お金のこと、間取りのこと、たくさんの悩みや疑問がつきものです。僕たちのリアルな体験談が、あなたの不安を少しでも解消できれば嬉しいです。
▼リアルな建築費用と後悔ポイント
- 【富士住建 建築費用推移】2021年引渡し35坪の家は総額2279万円!2025年現在の坪単価と値上がり幅を徹底考察!
- 【注文住宅の後悔ブログ】住んでみて発覚!図面じゃ分からない失敗ランキングTOP6|間取り・収納・設備のリアルな声
- 【注文住宅オプション総額のリアル】やってよかった物・いらない物ランキング!費用一覧と後悔しない選び方(2025年版)
▼コストを抑えつつ、おしゃれな家にするヒント




コメント